貧富の格差 gap between rich and poor 2004 10 26

アメリカにあるリスクとは、何か。
テロか、混乱の中東情勢か。
あるいは、「現代の恐竜」のようになった双子の赤字か。

 これらは、短期的には、リスクと言えるでしょう。
しかし、長期的なリスクが存在します。
 それは、アメリカにおける「知性の格差」です。
「アメリカ人は、本も新聞も読まなくなってしまった」と嘆くアメリカ人は、多いのです。
これが、「知性の格差」が広がる原因です。
 アメリカは、都市部を除けば、「広大な田舎」です。
いくら車で走り続けても、広大な草原が続くという土地が多いでしょう。
ですから、そういう環境においては、本や新聞を買うのは難しいかもしれない。
 だからこそ、インターネット社会の確立が必要だったのです。
しかし、アメリカは、「石油と戦争」に夢中になってしまった。
 なぜ、「知性の格差」が「貧富の格差」となるか。

書評 book review 2004 10 24
書名 知識資本主義
    (ビジネス、就労、学習の意味が根本から変わる)
著者 アラン・バートン=ジョーンズ
出版社 日本経済新聞社(2001年4月2日出版)
KNOWLEDGE CAPITALISM by Alan Burton-Jones

 「知識資本主義」という本は、
最近、ダイヤモンド社から、レスター・C・サロー氏の本が出版されていますが、
私は、アラン・バートン=ジョーンズ氏の本の方が、強い印象が残りました。
 この本の紹介文が、その内容を的確に表現していますので、引用します。
「貨幣や土地、労働に代わる最も重要な資本として、『知識』が急浮上している。」
「本書は、労働の供給よりも知識の供給が重視されるようになることや、
社内外の知識を最大限に生かし統合させるうえで、
企業の所有や経営が変わらざるを得ないこと、
知識を手段とする個人にとって『学習』の意味が変わること、
新しい資本家の登場について説く。」
 今までの「古い資本主義」は、
貨幣や土地、労働が、資本となってきました。
 しかし、これからの資本主義は、
つまり、「新しい資本主義」は、知識が、資本となるでしょう。
 これは、後に、産業革命ではなく、
「価値革命」と呼ばれることになるでしょう。
資本主義の持つ価値に、革命が起きるでしょう。
 この本は、アメリカのために書かれたのかもしれない。
アメリカは、工業国家をやめて、どこへ行くのか。
その道標になるかもしれない。
 アメリカは、工業国家から消費国家になって終わってしまうか。
現代のローマ帝国は、このまま終わるのか。
それとも再生するのか。
 ローマは、「共和政のローマ」から「専制ローマ帝国」へと変り、
そして、「専制ローマ帝国」は、「西ローマ」と「東ローマ」に分裂した。
今のアメリカも、「共和党支持者」と「民主党支持者」で分裂している。
































































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